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医薬品(PPCPs) 分析

【医薬品(PPCPs)とは】

医薬品の例
  • 欧米諸国では、医薬品や化粧品などをPPCPs(Pharmaceuticals and Personal Care Products)と呼んでいます。
  • 当社で扱う医薬品は、「水環境中の医薬品」が対象です。
  • 飲み薬は排泄物から、塗り薬やケア用品はシャワーなどから下水道に流れていきます。下水処理過程で完全に除去できなかった医薬品は、水環境を汚染してしまい、人の健康や生態系に影響を及ぼす可能性があると懸念されています。

 

【水環境中の医薬品の動向】

 医薬品は人や家畜の日常生活で使用され、主に下水へ排出されています。医薬品の多くは生分解性が低く、水に溶けやすく、難分解性であるなどの特性を持つことから、水生生物への影響が懸念されます。
 水環境中の医薬品に関する研究は、EUを中心に欧米諸国で始まり、日本においても、2000年代前半頃からこの分野での研究が盛んになりました。


【ムラタの取り組み】

 ムラタでは、今後を見据えた分析技術の向上や、新しい問題に取り組んできました。医薬品、特に抗生物質は耐性菌の出現によりどんどん新しいものが開発され、使用されています。今後もこれらの医薬品を始めとした未規制物質の環境中における実態把握のために、分析の側面から社会貢献できればと考えています。

  • 「水環境に見出される医薬品の排出段階における物理化学処理」(環境省環境技術開発推進費)
     ムラタは、京都大学(代表機関)の再委託先として「水環境に見出される医薬品の排出段階における物理化学処理」(環境省環境技術開発推進費)に参加しました。
     この研究は、医薬品の検出技術の開発および下水処理場における排出段階での除去技術の開発を目的としています。
    LC-MS/MS装置 当社の役割は、「LC-MS/MSによる水中の医薬品分析法」の確立です。分析法の確立に伴い、水環境中の医薬品汚染実態の把握と処理技術開発における除去効果の確認ができるようになります。
     ムラタでは、「どのような医薬品がどの程度環境中に存在しているか」を効率的に把握するために多成分一斉分析法(スクリーニング)の開発を行いました。
    (写真:LC-MS/MS装置)

  • 主な対外発表の実績

    表. 主な対外発表一覧

    タイトル 書籍名 筆者名
    LC-MS/MSによる環境水中の医薬品の多成分一斉分析法 第42回環境工学研究フォーラム、2005年 宝輪勲1)、小西千絵1)、 田中宏明2)
    下水処理場における医薬品の動態 第42回環境工学研究フォーラム、2005年 小林義和2)、田中周平2)、 藤井滋穂2)、田中宏明2)、 小西千絵1)、宝輪 勲1)
    淀川水系における医薬品の検出 第42回環境工学研究フォーラム、2005年 長尾亮治2)、田中宏明2)、 田中周平2)、藤井滋穂2)、 小西千絵1)、宝輪勲1)
    水環境中における医薬品一斉分析法の基礎的検討 第40回水環境学会年会、2006年 小西千絵1)、宝輪勲1)、 中田典秀3)、小森行也3)、 田中宏明2)
    LC-MS/MSによる水環境中医薬品一斉分析法の検討 第15回環境化学討論会、2006年 宝輪勲1)、小西千絵1)、 中田典秀3)、小森行也3)、 田中宏明2)
    都市下水の高度処理システムにおける医薬品の動態 第43回環境工学研究フォーラム、2006年 小林義和2)、奥田 隆2)、山下尚之2)、田中宏明2)、田中周平2)、藤井滋穂2)、小西千絵1)、宝輪 勲1)
    水環境中薬品のLC-MS/MSによる一斉分析法の検討 第43回環境工学研究フォーラム、2006年 小西千絵1)、宝輪 勲1)、中田典秀3)、小森行也3)、鈴木 穣3)、田中宏明2)
    河川流域における医薬品存在実態調査 第43回環境工学研究フォーラム、2006年 中田典秀3)、宝輪 勲1)、小西千絵1)、小森行也3)、鈴木 穣3)、田中宏明2)
    下水試料中の医薬品一斉分析法の検討 第41回日本水環境学会年会、2007年 宝輪 勲1)、小西千絵1)、中田典秀3)、小森行也3)、田中宏明2)
    1)ムラタ計測器サービス株式会社
    2)京都大学大学院工学研究科 附属流域圏総合環境質研究センター
    3)独立行政法人土木研究所

【関連WEBサイト】

  • 技術情報 環境関連の技術情報を分かりやすく解説。
  • MURATA’S Quarterly 社内四季報。
  • 社員ブログ 会社のイベントやこぼれ話、社員のプライベートなどをご紹介。
  • リクナビ2025
  • マイナビ2025
  • リクナビ2026