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大気中浮遊粒子状物質成分分析用サンプラ(MCAS-SJ)

 大気中浮遊粒子状物質成分分析用サンプラは、粒子状物質をフィルタ上に捕集する測定法(フィルタ法)によるサンプリング装置です。

 成分分析に最適な試料を得られることができ、さらに、SPMとPM2.5を同一試料として採取することができるので、濃度の比較評価や粗大粒子の評価が可能となっています。測定時の省スペース、低コストにも対応した、大気中浮遊粒子状物質の実態把握に最適なサンプラです。


【ムラタの取り組み】

イメージ 大気中の浮遊粒子状物質について、PM2.5の環境基準が新しく設定されました。PM2.5はさまざまな成分から構成される混合物であり、その発生源や生成由来を把握するためには、化学成分組成を測定する必要があります。今後は、浮遊粒子状物質の実態把握において、その環境基準に規定されている質量濃度だけでなく、成分組成の把握が重要と考えられます。
 粒子状物質の成分分析を行うためには、フィルタ法による測定が必要です。これまで用いられてきた測定機は、吸引流量不足や試料捕集面の不均一性など、成分分析を行う場合に、分析精度の面で十分でないという不都合がありました。また、国内では粒径の異なるSPMの環境基準も設定されており、大気中の浮遊粒子状物質の把握としては、SPMとPM2.5の比較評価も重要です。しかし、採取装置の違いのため、測定結果を単純に比較できない側面がありました。
 そこで、弊社では、成分分析に最適な試料を得られることができ、さらに、SPMとPM2.5を同一試料として採取することができるサンプラを開発いたしました。
 本装置を用いた、大気中粒子状物質の質量濃度および成分組成の測定・分析をご提案します。


【サンプラの主な特徴】

  • 大気中の浮遊粒子状物質を粗大粒子と微小粒子に分粒することにより、SPMとPM2.5を同一試料として捕集
  • 追加オプションにより、PM2.5をPM2.5-0.4とPM0.4に分粒することが可能
  • 新方式の分粒機構(スリット型ジェットノズルと回転インパクタ)採用により、成分分析に適する一様な捕集面を実現(特許登録:粒子分粒捕集機構 特許登録番号:特許第5514676号)
  • 1台に独立した2経路を備えているので、タイマーセットによる交互運転や異なるフィルタ材質による同時サンプリングが可能
  • 測定記録がSDカードに記録されるので、現地でのPCダウンロードが不要

【サンプラの仕様】

機器の主な仕様は下記表に示すとおりです。

  • 主な仕様
    品 名 スリットジェットエアサンプラ
    型 名 MCAS‐SJ
    分粒方式 SPM:円形ノズルインパクタ
    PM2.5, PM0.4:スリット型ジェットノズル式回転インパクタ
    (PM0.4は追加オプション)
    分粒性能 SPM :空気動力学径10μmの粒子を100%カット
    PM2.5:空気動力学径2.5μmの粒子を50%カット
    PM0.4:空気動力学径0.4μmの粒子を50%カット
    試料流量 30L/min・2経路独立制御
    サンプリング高さ 設置面より2m
    フィルタサイズ 47mm(オプション追加時のバックアップフィルタ 25mm)
    表示および記録項目 瞬時および積算流量・気温・湿度・大気圧・フィルタ部温度・
    フィルタ圧力損失・年月日および時刻・稼動状態表示
    タイマー 捕集開始および捕集時間
    外部インターフェース RS232C準拠
    記録媒体 SDカード
    電源/消費電力 AC100V 50/60Hz /MAX600VA
    本体サイズ 480mm(W)×410mm(D)×680mm(H)(インレット部突起除く)
    ・約30kg
    ポンプボックスサイズ 450mm(W)×350mm(D)×250mm(H)(一部突起を除く)
    ・約23kg
  • 製品仕様は、品質向上のため予告なく変更することがあります。

 本製品に関する詳細は、下記パンフレットを参照ください。

【用語解説】 

  • フィルタ法
     サンプラにより一定流量でフィルタ上に試料を捕集し、その後、一定の秤量条件下での試料採取前後のフィルタの質量差を求めることにより、質量濃度を算定する方法。PM2.5における標準測定法とされる。
  • 技術情報 環境関連の技術情報を分かりやすく解説。
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