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油汚染対策(土壌汚染)

【油汚染とは】

  • 油を含む土壌が存在する土地においては、油臭・油膜によって、感覚的な不快感や違和感が発生します。
  • これらの油臭・油膜を放置することは、人の生活環境保全上、支障をきたします。
  • ムラタでは、C – C44をほぼカバーできる範囲のTPH試験が可能です。

【油汚染の動向】

 土壌中に油膜・油臭が発見された場合、油汚染対策が行われてきましたが、油汚染の調査・対策に関してまとめられた技術的な指針がなく、「汚染の判断が難しい」「処理目標の設定が難しい」といった声があがっていました。こうした状況のもと、平成18年3月に環境省より「油汚染対策ガイドライン」が通知されました。土壌汚染対策法では、人の健康保護という観点から施行されましたが、油汚染対策ガイドラインは、生活環境保全上の支障の除去を目的として油土壌汚染の解決に向けた取り組みが始まっています。

  • 油汚染対策ガイドライン」(平成18年3月)によって、生活環境保全上の支障の除去に向けた取り組みが始まっています。
  • 人の感覚(嗅覚、視覚)に基づいて、油臭・油膜の発生の有無を判定する調査を行います。
  • 現在、油汚染に関する法的な規制は存在しません。
  • 現場の状況に応じ、対策方針を検討する必要があります。

【ムラタの取り組み】

 油汚染の状況は、各現場において、状況が異なります。そういった様々な状況においても、ムラタでは、豊富な土壌・地下水の調査・分析の経験に基づき、貢献できるものと考えています。
 油汚染対策につきまして、何かご不明な点などがございましたら、お気軽にご相談ください。ムラタの技術が、きっとお役に立てると思います。心よりお待ちしております。


【油汚染対策の一般的な手法】

 「油汚染対策ガイドライン」に基づき、状況把握調査(サンプリング・分析)、および油汚染対策のコンサルティングを行います。
 以下に油汚染対策の流れについてご説明します。

フロー

  • 油汚染発生の契機
    イメージ  土地の地表、またはその土地にある井戸の水・水路等の水に油膜や油臭が生じており、その土地やその周辺で使用している人に、油臭や油膜が人の感覚である嗅覚や視覚によって不快感や違和感などの生活環境保全上の支障を生じていることを「油汚染」といいます。なお、油は、生成由来により、鉱油類と動植物油類に分けられますが、油膜・油臭による油汚染問題の報告例のほとんどが鉱油類であるため、ガイドラインでは動植物油類は対象外としています。

  • 状況把握調査
     油汚染問題の原因が鉱油類かどうか判定するため、地表で最も油臭の強いと思われる個所の土地や油膜が浮いている土地の土壌を採取し、GC-FID法によるTPH試験を行います。鉱油類である場合は、油汚染対策範囲を検討するために、油臭・油膜が感覚的に認識される範囲を中心に平面および深度別にサンプリングを実施し、対象地の油臭・油膜が感覚的に認められなかった場所で分析したTPH濃度の最高値を基準に対策検討範囲として決定します。
     また、資料等調査を行うことで、これまでの土地利用、鉱油類の取扱いや過去の油汚染問題発生の履歴、敷地の地形、水文地質、地下水の存在状況や流向から、油含有土壌が敷地内にあることを確認することや、油汚染問題が他の場所や井戸水等にもあるかどうか推定することができます。
  • TPH試験
     ムラタでは、GC-FID法による試験結果より得られるクロマトグラムより、鉱油類であるかどうかの判断や油種の同定をはじめ、油臭・油膜の発生に関係するガソリン相当分から重油相当分までである、
    – C44をほぼカバーできる範囲のTPH試験を実施することが可能です。

    油層厚測定器
    イメージ  ムラタでは、油層厚測定器(インターフェースメーター)を1台保有しています。
     井戸やタンク中の油類の深さや厚さを正確に測定できるインターフェースメーターは、プローブの径は16mmと小さく、限られたスペースや狭い井戸に容易に挿入可能です。
     観測井等の水面に浮いた油層厚を測定するには、はじめに空気と油層の境目をプローブが感知し、その時の深度を読み取ります。その後、ゆっくりプローブを下ろし、油層と水層の境目をプローブが感知し、その時の深度を読み取ります。測定した空気と油層の境目深度と油層と水層の境目深度の差を計算し、水面に浮いた油層厚を測定し、油汚染のレベルを把握します。

    イメージ


  • 油汚染問題の対策の立案
     油汚染問題の対策は、調査対象地内において、現在の及び今後の土地利用方法等に応じて、油汚染問題を解消することを目的として行います。対策目標として、地表への油臭遮断・油膜遮蔽や油含有土壌の浄化等があり、汚染状態や今後の土地利用方法に応じて対策方法をご提案いたします。

【用語解説】

  • T P H
     全石油系炭化水素(Total Petroleum Hydrocarbon)
  • 油含有土壌
     鉱油類を含む土壌
  • 鉱 油 類
     ガソリン・灯油・重油等の燃料油と、機械油・切削油等の潤滑油など(動植物油類、アスファルトは対象外。鉱油類中の有害化学物質は土壌汚染対策法等で対応)。
  • 油汚染問題
     鉱油類を含む土壌に起因してその土壌が存在する土地(その土地にある井戸の水や、池・水路等の水を含む)において、その土地または周辺の土地を使用等している人に油臭や油膜による生活環境保全上の支障を生じさせていること。

 


 【関連WEBサイト】

  • 技術情報 環境関連の技術情報を分かりやすく解説。
  • MURATA’S Quarterly 社内四季報。
  • 社員ブログ 会社のイベントやこぼれ話、社員のプライベートなどをご紹介。