2010年01月18日

音にもTPOを

 私は、外に出たときに、イヤホンを着けてラジオや音楽を聴くのが嫌いである。それはなぜか。一つは、耳をふさいでしまうことへの不安であり、もう一つは目に映る景色と耳に入る音が一致しないことへの、生理的な「気持ち悪さ」である。

 最近は、電車やバスの中で、他人のイヤホンから音が漏れて不快に思う機会が少なくなった。イヤホンの性能が良くなったことと、携帯やゲームに夢中になる人が増えたおかげ(?)かもしれない。その代わり、といってはヘンだが、ビッグスクーターにオーディオを搭載し、大音量で音楽を垂れ流すライダー達が目に付くようになった。
一瞬で通り過ぎてくれればまだマシだが、信号待ちで止まったときなどは最悪である。

 本人は目立ちたいのか、単純に音楽を聴きたいのかはわからないが、彼らにとっては「必要な音」なのだろう。しかし、「そのときに」「その音を」聴きたいと思わない周囲の人間にとっては、「要らざる音」に他ならず、したがって「うるさい!」となるのである。
騒音問題はここに難しさがあって、主観によるものが大きく影響するのである。

 「バスならこの程度の走行音」、「救急車ならこの程度」といったように、人には経験に基づく音量と音質に対しての心構えがある。それに合致していれば「街の中に普通に存在する音」ということで、多くの場合は気にならない。しかし、その予想をはるかに上回る音を出す車両が通ったときには、異質な音として不快感を感じるのである。

 街の中にいるときは街の音を、自然の中にいるときは自然の音を。いつもその場面にふさわしい音を聴いていたいと思っている。

(猫丸)

イメージ
RICHO Photo Factory 「光川十洋 ほっとする佳景」より

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