2009年09月25日

ウォータークライシス(水危機)

 最近、「石油危機」ならぬ「水危機」という言葉を耳にするようになりました。しかも石油問題よりもずっと差し迫った問題なんだそう・・・
 「水危機」という言葉は、近年の世界的な水不足や水質汚染などの水資源問題を指して使用されています。日本では幸いにも蛇口をひねれば安全でおいしい水が簡単に流れてくるので、いまいちピンときませんでした。それに水なら海にいっぱいあるんじゃないの? けれど日本のように安全な水が簡単に、しかも安価で手に入るのは世界でも稀で、また海水を淡水に変換するには莫大なエネルギーが必要なんだそうです。

 なぜ今、水不足なんでしょうか?
 世界的な水不足は、地球温暖化の影響による気候変動や爆発的な人口の増加、急激な経済発展などが原因で起こるんだそうです。水危機の事例を調べてみました。例えば、1970年代からの中国の黄河における渇水問題は、流域の急激な発展による用水量の急増によるものと考えられています。他にもイランでは経済発展により工業や農業が盛んになり、用水として使用していた地下水が枯渇して、さらには地盤沈下を引き起こしています。
 世界で今現在起こっている水不足の一番の要因は、地球温暖化というよりも急激な人口増加や経済発展であるという印象を受けました。

 それなら日本は大丈夫?
 日本は先進国だし、人口はむしろ減少傾向、降水量も多いので「大丈夫」だと思ってしまいますが、そうではありません。日本の1人あたりの水資源量は、世界の平均と比較して1/2以下であるのが実情です。また、降雨量の地域的・時期的変動幅の増大、気温上昇による融雪の早期化、蒸発散量の増加などの気候変動の影響によって、水の安定的な供給がくずれることが懸念されています。事実、四国の早明浦ダムの貯水率低下のニュースは毎年のように耳にするようになった気がします。(※今年の貯水率は良好のようです) また、日本の水供給が安定であったとしても、食料自給率が低いため安心とは言えません。食料を生産するには多くの水を必要とするからです。

 数年前までは、私には温暖化の影響として「海面が上昇する」といった単純で遠い話のような考えしかありませんでした。しかし「水不足」という身近でしかも重大な問題を引き起こす要因となるのです。
 蛇口をひねれば安全な水が簡単に手に入る日本に生まれてきたことに幸せを感じるとともに、その水が枯渇してしまうかもしれないというじわりとせまりくる危機に直面して、「地球の未来をまもる」ための努力を惜しんではいけないと改めて痛感しました。
 人は水がないと生きていけない生き物なのです・・・。

(トオル)

イメージ
画像提供:フリー素材屋Hoshino

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