先日、歩道のない道の端を歩いていたところ、後ろから車の気配はすれど音がほとんどしない、ということを経験しました。その車を確認したところ、ハイブリッド車でした。
ハイブリッド車は、高速運転時にはガソリンエンジンをメインで、低速運転時には電気のモーターをメインで動かします。そのため始動時や交差点周辺など、低速時にはエンジンを動かしていないことがあり、またエンジン音がないことから、車の気配はすれど音がほとんどしないということが起こります。
近年のエコブームやエコカー減税からハイブリッド車が売れているようですが、ハイブリッド車や電気自動車が街中に多く走るようになれば、上述したようなことがあちこちで起きるかもしれません。筆者は車の気配に気付いたから良かったのですが、周囲の状況を聴覚に頼る視覚障害者の方や高齢者だと、事故が起きたりしないのかな?と思っていました。その点について調べてみたところ、国交省や日本自動車工業会ではいろいろと検討しているようで、実はこの件、2年以上も前に検討されていたようです。詳細はこちらを。
安全面を考えると、エンジン音とは別に音を付けるのも一つの案かもしれません。しかし騒音問題から考えると、静音を意図した技術ではないとはいえ、せっかくできた静音技術をわざわざなくしてしまうのも皮肉なものです。またエンジン音以外に音をつけるというのであれば、エンジン音に模した音をつけるのか、それともどんな音でもいいのか、そのボリュームはどうするか、など決めなければならないことも多いと思います。そしてもしエンジン音とは別に音を付けるということをしないのであれば、筆者は小さな頃に”車は急に止まれない”と習いましたが、これからは”車は静かに忍び寄る”というのが常識になったりするかもしれない、そしてハイブリッド車が多く走る環境になれば、”車の走行音はこれくらい”という音の意識が変わるのかもしれない、などと思ったりもします。
近い将来、自動車は”音をあまり立てずに走る”というのが常識になるのか、はたまた”スピーカーから音を出しながら走る”というのが常識になるか。まあ、いずれにしても、運転手も歩行者も気をつけて、事故をなくしたいものです。
(蛮頭大虎)