2009年10月21日

讃岐うどんと排水問題

食欲の秋ですね。うっかり食べすぎないように気をつけなければ・・・。
突然ですが。私は麺が大好きです。麺なら何でも好きなのですが、讃岐うどんが大好きで、何度か香川へ讃岐うどんツアーにいったりもしています。1度に5軒とか。超おいしい!超楽しい!考えただけでテンションあがります。
その私の大好きな讃岐うどんが環境汚染の原因になっている、という悲しいニュースを耳にしましたのでちょっと調べてみました。

讃岐うどんは、瀬戸大橋の開通とともに大人気となり、その後、本や雑誌、映画の影響で全国に知れ渡ることとなりました。今でもGWやお盆といった休日には人気店で1 - 2時間待ち、なんてことも。うどん生産量も1980年に比べて4倍にふくれあがっているそうです。
そんなブームの中で浮かび上がってきたのが"排水問題"。うどんのゆで汁はでんぷんなどを多く含むため、うどん店の排水のCOD(化学的酸素要求量・水質の指標の1つ)の数値が約1000mg/L。この数値は他の飲食店の倍、一般家庭の生活排水に比べると約10倍にもなる数字。
うどんイメージ ですが、水質汚濁防止法では通常事業所が規制対象なので、飲食店は規制対象とはなりませんし、製麺所でも一日の排水量が50トン以下であればその対象にはなりませんから排水はそのまま排水溝や川に流されており、特に夏場は異臭の原因となっていたようです。
せっかくの観光資源が悪者・・・という事態を避けたい!と香川県では排水処理対策マニュアルを作るなど対策を講じてきましたがなかなか改善せず、香川県の諮問機関「県環境審議会」で検討を重ねた結果2009年4月、条例を改正(県生活環境保全条例改正)しました。
この条令の主な内容は、排水規制範囲を排水量が10トン/日以上の施設とし、その対象業種は事業所だけでなくうどん店や厨房施設のある公衆浴場などにもひろげています。今回新たに条例の対象となったうどん店、製麺所はこれまで規制の対象外だった約700軒のうち50軒ほど。小さな家族経営、といった業態が大半の讃岐うどん店ですが、今回の条例改正ではそこまでは規制範囲とならなかったようです。ちなみに1日10トンの排水はうどん玉約500 - 600玉製造に相当するそうです。
条例の規制対象となったお店では3年間の猶予期間の間に排水処理施設を設けなければなりませんが、この設置費用もバカになりません(300 - 400万円とのこと)。かなり厳しいようで、廃業するお店も出てくるんじゃないかと心配になります。
大好きな讃岐うどんがたべられない!なんてことにならないように祈るばかりです。

(談志)

参考

香川県 うどん店排水処理対策マニュアル
四国新聞 日量10トン以上のうどん店に排水規制(2008/6/19)
RNC 環境シリーズ 排水問題でさぬきうどんピンチ(2008/11/25)

社内四季報
技術情報
環境関連の技術情報を分かりやすく解説。
環境法令等の動き
官報の中から環境関連の法令などの動きをチェック。
コラム
環境技術者の日常から環境関連ニュースなどを綴っています。