大気環境学会年会が横浜市の慶応義塾大学日吉キャンパスにて開かれました。会場は、キャンパス内の独立館および協生館と呼ばれる建物でした。この建物、新しくて立派なだけでなく、環境に素晴らしく優しい建物であるそうです。どちらの建物も、横浜市が環境に優しい建物として認証する制度(CASBEE横浜認証制度)において、最高位のSランクに認証されています。
CASBEE横浜認証制度での、横浜市の重点項目は
の4項目となっており、横浜市の資料には具体的な環境配慮の事例が示されています。その中で、私がいいなと感じたのは、
など、ちょっとした工夫で自然の風や光を建物の中に取り込む仕組みです。そういえば、築数十年の祖母の家には土間や中庭があり、いつ行っても心地よかったことを思い出しました。会場となった独立館も、吹き抜けや大きな窓によって開放的な構造になっていて、明るい日差しが差し込み、どこにいても空気の流れが感じられる空間になっていました。大きな窓から見える青空と街路樹の緑は、つかの間ほっとさせてくれます。
このCASBEE横浜認証制度は、一定規模以上の大きな建物が対象で、建物には空調監視システムによる運転管理、コジェネレーションシステムなど最新の省エネ設備が備えられています。一方で、私たち個人の小さな生活空間を考えた場合、最新の省エネ機器を買い揃えるよりも、天気の良い日には家の中に心地よい風が流れ、雨の日には広い窓辺で雨音に耳を澄まし、満月の夜には明るい月明かりの中で過ごしてみる。そんな一昔前のような自然を感じる生活を理想とすることが、本当の省エネ、環境に優しい生活につながるような気がします。
(松本)

独立館の2階廊下

独立館アトリウムへのアプローチ
建築物環境配慮制度の解説と環境配慮の具体的な事例紹介:
地球にやさしい建物とは?
記者発表資料:平成20年9月8日
CASBEE横浜認証制度などの説明