私の住む横浜市では、平成21年度から『横浜みどり税』なるものが実施されました。横浜の緑を守り、作ることを目的とした施策に対してあてられる税金です。横浜の緑の多くは民有地に依存しています。土地所有者には維持管理や相続税など多くの負担がかかるため、こういったことも緑の減少につながっていると思われます。
栃木県宇都宮市にある実家の周りでも、緑は少なくなってきていると感じます。
以前はのどかな農村地帯でしたが、最近急速に土地開発が進み、多くの田畑がなくなりました。かわってできたのは、低層の広大なショッピングモールと付帯設備の駐車場。
すると、そこを中心として多くの飲食店や専門店、住宅が次々と建設されました。かろうじて残っている田んぼと立ち並ぶ建造物との対比は、なんともちぐはぐで、奇妙な感じさえ受けます。
また先日、静岡県東部に位置する函南町(かんなみちょう)を訪れる機会がありました。山に囲まれたこの町は、豊かなみどりに恵まれ、森も水も空気も、溌剌とした生命の息吹きに満ち溢れているように見えます。自然からの大いなるエネルギーを感じる、そんなすばらしい町でした。しかし、過疎化の問題を抱える函南町では、新たな道路の建設計画もあるそうで、便利になるのはよいかもしれませんが、失われる緑があるかもしれないと思うと複雑です。
人が豊かに暮らすこと、緑を守ること、経済的に発展すること。どれも大切で必要なことです。これらが拮抗することなく、文明と自然が調和していく道はないものでしょうか。みどり税の個人負担額は、年間900円。横浜の環境を守るために、生中2杯、我慢します。どうか有意義な施策となりますように。(猫丸)